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-心くつろぐHYGGEな時間-
こころぐ vol.5

2024.05.01

-心くつろぐHYGGEな時間- こころぐ vol.5


ぺちゃんこ顔も離れた目も愛おしい
癒しをくれる猫「エキゾ」との暮らし

「心までハレにするMarisa Grace(マリサグレース)」と 「忙しい女性を応援するSTORY(ストーリー)」から生まれた、暮らしにまつわるモノやコトを紹介するコラムです。北欧デンマーク発祥の「ヒュッゲ」という価値観を取り入れながら、心くつろぐ時間をお届けします。

ぺちゃっとつぶれた鼻やちょっぴり離れたまん丸お目々、ずんぐりしたボティが可愛すぎると注目を集める「エキゾチックショートヘア(通称エキゾ)」。 そんな愛嬌たっぷりのエキゾと暮らす、羊毛・フックドラグ作家のイワタマユミさんにその魅力をお聞きしました。


ペルシャとアメリカンショートヘアの交配で生まれたエキゾは、温厚で人なつこい性格の持ち主。「ペルシャの優雅さがありつつ、アメショーの血も引いているので動きがコミカルだったりします」とイワタさん。 一度見たら忘れられないぶちゃカワな見た目や、毛の長いペルシャに比べてお手入れが楽なことからファンが多く、世界中で愛されています。毛色や模様のバリエーションが豊富なところも人気の理由の一つです。


ハトさん・メス・14歳。「猫なのにハト?」と思い、名前の由来を聞いてみると「子猫のころは眉毛がハートだったので、ハートが短くなってハトに。ハートの眉毛はなくなってしまいましたが、よく見ると鼻がハートなんですよ」と教えてくれました。1本だけ長く伸びた白いヒゲもチャームポイントです。


羊毛を縮絨して作られた猫のオブジェは、イワタさんの作品。 リビングにキャットタワーやケージなどはなく、イワタさんの「好き」が詰まった素敵な空間ですが、イスの数が多かったり、低い家具の上にスペースがあったり、随所にハトさんが上下運動しやすいスペースが設けられています。「出窓や棚の上は格好の遊び場ですが、花瓶やオブジェを倒すことはないんですよ」。


デスク横に置かれたハトさん専用の特等席。「となりで羊毛を扱っていても、手を出したりせずに大人しく座っています。このぬいぐるみがお気に入りで、何度も洗濯していて匂いはついていないはずなのに、ほかのおもちゃにはあまり興味を示さないんですよね」。


ふだんはあまり鳴かないハトさんですが、名前を呼ぶともの言いたげに見つめてきます。「何枚撮るんだ」って不満そうにも見えるけど、こんな顔で見つめられたらますます目が離せません!


イワタさんが作った陶器のキャットボウルは、脚つきで浅めの広口に。平たい顔をしているので、普通のボウルでは食べにくいのだとか。水を飲んだあと、口のまわりがびしょびしょになるのもご愛嬌。


テーブルからひょっこり顔を出すハトさん。お茶の準備を始めると即反応。テーブルにカップを置く音も聞き逃しません。


水をぴちゃぴちゃするのが好きだけど、鼻を近づけると熱いお茶だと察知。ひと通り確認すると気が済んだみたいです。


お菓子に興味津々ですが、人間の食べ物に手を出すことはないという賢い子。決まったゴハンしか食べないので、おやつで気をひこうとしても見向きもしないそう。


苦手な爪切りのあとは、またたびのご褒美が待っています。気持ちよさそうにゴローンとする瞬間は、お腹や肉球が見えるシャッターチャンス!


お行儀よく座る姿は貫禄たっぷり。イワタさんがレシピを提供した手芸本でモデルをしたこともあるハトさん。ちょっぴり下を向くと不機嫌そうに見えるのも、ぶちゃカワ好きにはたまりません。


あまり抱っこされるのが好きではないそうですが、椅子に座っていると隙間に潜り込んでくる甘えん坊。これがハトさんにとってのこころぐ距離感なのかもしれません。 イワタさんと娘さんが話しているとき、間に割り込んでくることもあるそうで、やきもち焼きの一面も。どうやら娘さんのことが大好きらしく、どこに行くにもついて回っているといいます。


ジーッと遠くを眺める姿をパチリ。いつも大人しいハトさんも、かまってほしいときには絶叫に近い鳴き方でしっかり主張します。この日も外出中で不在の娘さんの部屋の扉を「開けて」と言わんばかりにカリカリしていました。


いたずら好きの猫ならば、植物を置くと遊んだり食べてしまったりという心配がありますが、温厚なハトさんはジャンプが得意ではなく飛びつくことはありません。 いつもはドライフラワーに興味を示さないそうですが、最後に「かわいいポーズを見せてほしい」という私たちの要望に応えてくれたみたいです。



(さいごに)

愛する猫とのんびり過せたら、いつだってごきげん。「個体差はあると思いますが、エキゾは手がかからず、飼いやすい猫です」とイワタさん。猫の習性や性格に配慮しながらも、自分の好きなインテリアは諦めない。ここには人も猫も心地よい暮らしがありました。

イワタマユミさん
羊毛やいろいろな糸を使ったフェルトやフックドラグ作品を制作。展示会やイベントでの販売やワークショップを行っている。手芸雑誌や書籍にも多くの作品を提供。著書に「自由に作って自由に使う 羊毛の猫・熊・鳥の小物(朝日新聞出版)」がある。
Instagram:@feltm


撮影:竹下アキコ

取材・文:鞍田恵子

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