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日々の暮らしに”ハレの日”を
ハレのコト。vol.8

2023.11.02

日々の暮らしに”ハレの日”を
ハレのコト。vol.8


秋の夜長に、身近な材料で作れる
アロマバスボムで至福のバスタイムを

「心までハレにするMarisa Grace(マリサグレース)」と 「忙しい女性を応援するSTORY(ストーリー)」から生まれた、 日々の暮らしをちょっとだけ特別にしてくれる“ハレのコト”をご紹介するコラムです。

食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋……。夏の厳しい暑さも過ぎ去り、いろいろなことに打ち込める季節になりました。
一方で夏にたまった疲れが出て、秋バテしやすい時期でもあります。

そんなときはシャワーだけで済まさず、38~40℃の少しぬるめのお風呂にゆっくり浸かり、血流を良くして自律神経のバランスを整えましょう。 さらにリラックス効果を高めるなら、その日の気分に合わせた入浴剤を入れて、至福のバスタイムを。眠る2~3時間前に入浴すれば、安眠効果も期待できます。

そこで、アロマセラピストの阪口有貴子さんに、一日の疲れを癒してくれるバスボムの作り方を教えてもらいました。身近な材料で簡単に作れるので、シュワシュワの泡と心地よい香りに包まれて秋の夜長を温かく過ごしましょう。

[足湯で全身ぽかぽかに]



足のむくみや冷えが気になるときは足湯もおすすめです。
お風呂より少し熱めのお湯に足首まで足を入れ、10〜15分温めることでふくらはぎから全身へと血液が送られ、体全体を温めることができます。 全身浴と比べて体への負担が少なく、室内で気楽にリラックスできるので、ちょっとした空き時間や就寝前の習慣として取り入れてみてはいかがでしょうか。



「あたたかくて気持ちいい」とお子さんも大喜び。阪口さんのお宅では、ビー玉を入れて足の指でつかむゲームをしながら足浴をするそうです。
遊びながら足指のトレーニングもでき、足の裏でしっかり地面をつかめるようになるといいます。

[アロマバスボムの作り方]



【材料(ゼリー型2個分)】

・重曹 1カップ
・クエン酸 1/3カップ
・粗塩 1/3カップ
・精油(ジンジャー4滴、カモミールローマン4滴、オレンジスウィート8滴)
・パウダー(抹茶 中さじ1、ココア 小さじ1)
・黒岩塩
・ドライハーブ(ローズ)

【道具】

・ゼリー型
・ボウル
・スプーン
・ビニール手袋




1.ボウルに重曹、クエン酸、粗塩を入れます。



2.精油を垂らします。



3.手袋をつけ、手早く混ぜたりこすり合わせたりします。



4.全体がしっとりして、手で握ったとき、形が残るくらいになったらOK。触りすぎるとベタつくので注意!



5.4の粉の1/3を新しいボウルに移し、残った2/3の粉に抹茶パウダーを入れて混ぜます。



6.新しいボウルに移した1/3の粉にココアパウダーを入れて混ぜます。



7.ゼリー型にドライハーブと黒岩塩を入れます。



8.5の粉を少し入れ、スプーンの背や指を使って押し固めます。これをくり返し、ゼリー型の3/4くらいまで詰めていきます。



9.6の粉を入れて同様に押し固めます。すき間ができると割れやすいので、全体を均等に押し固めます。



10.型から取り出し、半日以上乾かして完成です。

[アレンジ]



ゼリー型以外にもクッキー型やドーナツ型など、お菓子の型で作ることができます。スイーツみたいなバスボムは、ちょっとしたお礼やプレゼントにぴったりです。



バスボム専用の型を使えば、球体にすることも。2色の粉を交互に詰めれば、ストライプ柄も楽しめます。

[教えてくれた阪口有貴子さん]



里山と清流に囲まれた環境で、シュタイナー教育を取り入れた子育てをしながらアロマサロンや教室を主催する阪口さん。
「初めて出産した助産院で、陣痛中に入ったアロマバスの香りと感覚が深く心と体に刻まれて、アロマセラピストを志しました」と振り返ります。

 



今回バスボムに使った精油についてお聞きすると「ジンジャーはひなびた温かい香りで、秋冬に楽しむことが多い精油です。
母と子を守る精油と呼ばれるカモミールローマンは、子育てのお守りのような存在。オレンジスウィートのフレッシュで優しい香りは、氣を補充して巡らせてくれます」とのこと。
ブレンドすることでより深みが増し、作る時間も香りを楽しむ時間も丁寧で豊かなものになるはずです。



オンラインショップや地元のフェアトレードショップにてバスボムやアロマバスソルトの販売。「本質」を大切に、オーガニックでエシカルな素材を使っているそうです。



アロマを通じ、自分らしく生きることを伝えたい。そんな思いでバスボムを作り始めたという阪口さん。
毎日の入浴はつい時間や節約を優先してしまいがちですが、お風呂が恋しくなるこれからの季節は、じっくり心と体に向き合うセルフケアの時間にしてみませんか。

プロフィール

puipui-aroma witchery 阪口有貴子さん
IFPA認定アロマセラピストで3児の母。神奈川県相模原市の藤野で、アロマサロン&教室「puipui-aroma witchery」を主催。エシカルでオーガニックな材料を使用したオリジナルレシピで、人も地球も癒す本質的なセラピーを目指している。

Instagram:@puipui_aromawitchery_




撮影:竹下アキコ

取材・文:鞍田恵子

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