cart_icon_sp

ピックアップ

-心くつろぐHYGGEな時間-
こころぐ vol.2

2024.02.01

-心くつろぐHYGGEな時間- こころぐ vol.2


酒蔵の倉庫を改装したギャラリー&ショップで
モノづくりの魅力に触れ、作り手に想いを馳せる

「心までハレにするMarisa Grace(マリサグレース)」と 「忙しい女性を応援するSTORY(ストーリー)」から生まれた、暮らしにまつわるモノやコトを紹介するコラムです。北欧デンマーク発祥の「ヒュッゲ」という価値観を取り入れながら、心くつろぐ時間をお届けします。

今回ご紹介するのは、湘南に残る唯一の酒蔵、熊澤酒造の敷地内にある「okeba gallery & shop」。場所はJR相模線 香川駅から徒歩7分ほど。明治5年の創業当時、酒樽や道具の修理・製作を行う「桶場」として使われていた倉庫を改装した趣のあるお店です。天井が高く、開放感のある店内には、湘南地域で活躍するアーティストの作品を中心に、ヴィンテージ家具、古道具、古書などが展示・販売されています。

 



日本酒やビールの製造工場がある敷地の奥にひっそり佇む「okeba gallery & shop」。
無骨なコンクリートの建物ながら、古い引き戸の入り口があたたかく迎え入れてくれました。



扉を開けるとすぐに目に飛び込む陶器の天使や動物たち。こちらは取材に訪れた際、展示されていた陶芸家の白倉えみさんの作品。
愛くるしさの中に、神秘性や芯の強さが感じられます。(現在、こちらの展示は終了しています)
Instagram:@kurakura storehouse




その奥のギャラリースペースでは、アクセサリー作家のhorieeeさんと埼玉県川越市にある古道具店「PiENiKöTA」による展示が行われていました。(現在、こちらの展示は終了しています)



天然石のビーズを一つひとつ縫いつけたhorieeeさんのアクセサリー。「PiENiKöTA」の味わい深い古道具と相まって、蚤の市さながらのワクワク感を味わうことができます。
Instagram:@horieeesmarket
Instagram:@pienikotat



奥へと進むと、見上げるほどの大空間。ここには湘南地域の作家さん20数名の陶芸品、布製品、革製品、アクセサリー、帽子などが常設販売されているそうです。



壁の高いところには酒造りに使われていた桶がずらりと並び、ここが桶場だったことを彷彿させます。



okebaの常設作家でショップスタッフでもある陶芸家の加藤亜希子さん。一つひとつ手で描かれた絵柄には、心ときめく愛らしさがあります。日常の中にすっと馴染む、やさしいフォルムも魅力です。
https://www.neneteny.com




テキスタイル作家 wooさんデザインによる、ポーチやコースター。ほかにもバッグ、ヘアバンド、手ぬぐいなど多数あり、何風ともカテゴライズできない遊び心があふれていました。
http://wooyukari.com




2階にある古本コーナーには、絵本を中心に暮らしにまつわる本が勢揃い。大人も子どもも心ときめく空間になっています。



古本コーナーのとなりには古道具コーナーが。オーナー自らが買いつけた世界各国の逸品をはじめ、スタッフが月1回仕入れているという雑貨や古道具が並んでいます。

敷地内には「okeba gallery & shop」以外にも、日本酒の酒蔵、ビールの醸造所、和食料理店、イタリアンレストラン、ベーカリー&カフェがあり、美味しいお酒や食事が楽しめます。



ショップやカフェへと続く入り口。アーケードにつけられた街灯のようなものは、酒造りの現場で温度調整に使われていたもの。敷地内のあちこちに、こういった情緒ある道具がオブジェのように佇んでいます。



緑のトンネルを抜けると、シンボルツリーを囲んだ中庭が広がります。オープンテラスでは、日本酒のお祭りやオクトーバーフェストを開催することも。体長2メートルほどもあるホッキョクグマの彫刻作は、熊澤酒造のアイドル的存在です。



古民家を移築して造られた「mokichi café」でちょっと一息。ゆったりしたソファーに座り、大きな窓から眺める中庭に心が癒されます。




天気のいい日は、季節ごとの植物が楽しめるテラス席で過ごすのもおすすめ。オープンな空間でいただく「mokichi café」のパンやスイーツは、一段と美味しく感じられるはずです。




香り豊かな酒粕を使ったティラミスとココア。カフェで使われている器の一部はokebaで買うことができます。
ティラミス560円、ココア590円



酒蔵の軒下では「mokichi green market」が開催され、地元で採れた新鮮な野菜が並びます。取材した日は、第2・4木曜日担当の「0467FARM」が出店。有機栽培ならではの風味やうまみが楽しめます。
http://0467.farm

ギャラリー&ショップの魅力は、気軽にアートが鑑賞できて、気に入った作品や古道具をその場で購入できるところ。ときには偶然在廊していた作家さんと言葉を交わすこともできます。作家ものや古き良き道具との出合いは一期一会。あなただけの特別な出会いが待っています。
「okeba gallery & shop」は、施設内でお酒や食事も楽しめ、フォトジェニックなスポットがたくさんあるので、一度足を運んでみませんか?




okeba gallery & shop

神奈川県茅ヶ崎市香川7-10-7
定休日:第3火曜日、展示入れ替え日
営業時間:11:00〜17:00

https://kumazawa.jp/mokichi/okeba/



撮影:竹下アキコ

取材・文:鞍田恵子

STORY >>サイトトップはこちら