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-心くつろぐHYGGEな時間-
こころぐ vol.16

2025.04.01

-心くつろぐHYGGEな時間-
こころぐ vol.16


衣替えを機にクローゼットを
見直してすっきり快適に

心までハレにするファッションブランド「Marisa Grace(マリサグレース)」から生まれた、暮らしにまつわるモノやコトを紹介するコラム「こころぐ」。北欧デンマーク発祥の「ヒュッゲ」という価値観を取り入れながら、心くつろぐ時間をお届けします。

春と秋、季節の変わり目にやってくる衣替え。「気づくと服が増えているし、着ていない服もたくさんある」と気が重くなる人も少なくないのではないでしょうか。そこで、整理収納アドバイザーでインテリアスタイリストの村上直子さんのお宅におじゃまして、収納術やすっきり暮らすコツを教えてもらいました。

 



4人暮らしの村上さん。2 階にあるウォークインクローゼットがご夫婦の衣類の収納スペース。インナーやくつ下など、こまごましたものはチェストに入れ、ほとんどの服をハンガーに掛けているといいます。
「ハンガー収納にすると、持っている服の量が一目でわかるので、似たような服を買ってしまうことがなくなり、適量をキープすることができます。全体を見渡せるので、コーディネートを決めやすくなりますよ」





冬や夏にしか使わない季節ものや冠婚葬祭用の靴などは、不織布の収納ボックスに入れて棚の上に。
「奥の収納ボックスには水着や浮き輪などのビーチグッズを収納。家族みんなのものをひとまとめにしてあります」。これなら急に出かけることが決まっても、準備に慌てることはなさそうです。





奥が見えにくく使いづらい一番下の段には、使う頻度の低い重さのあるものを置くのがおすすめ。置き場に困るキャリーバッグやスーツケースも衣装ケースとして活用することができます。
「大型バッグを空にしておくのはもったいないので、重くてかさばるウインタースポーツ用のアイテムを収納しています」。Cath Kidston らしいポップなプリントが、クローゼットのおしゃれなアクセントに。好きなものを眺めることは、片付けのモチベーションにつながるはずです。



厚手のトップスやデニムパンツは、アパレルショップのようにきれいにたたんで平置き。重みのあるニットやスウェットは、ハンガーにかけると肩が出てしまうので、たたんで収納するのがおすすめです。



たまにしか使わないバッグは、ワイヤーラックに立てて収納。高い位置にある棚でも、ワイヤーラックなら通気性がよく、置いてあるものが見えるので探す手間が省けます。



インナー、くつ下、ハンカチなど、こまごましたものはワイヤーチェストへ。引き出しの中を細かく仕切り、立てて収納することで、取り出しやすいうえ、持ち物の量を一目で把握することができます。チェストの上はバッグの仮置き場にすることも。



衣替えの前にやっておきたいのが「しまい洗い」。冬ものは毎回洗濯しない服も多いので、しまう前に必ずクリーニングに出すか、洗濯して汚れを落としてからしまいましょう。
「ハンガー収納をすると衣替えがほとんど必要なくなりますが、厚手の冬ものは、湿気を取るウッドチップや防虫剤を入れて収納ボックスへ。ギュウギュウ詰め込まず、きれいにたたんでしまっています」



ハンガーを使い分けることで、収納が楽になるという村上さん。薄いハンガーを選べば、スペースを確保することもできるといいます。
「滑りにくくコーディングされたハンガーは、アウターやニット用。丸みがあるので、形崩れを防いでくれます。シャツやブラウスなどはアルミのハンガーに掛けて、片手でスッと取れるように。スラックスは滑りにくく取りやすいハンガーを使っています」



セットアップの服には、2 本のハンガーが連結できるフック式のコネクターを使用。コンパクトに収納できるだけでなく、探し物を減らせるといいます。



毛足のある素材やレザーなど、クリップハンガーを使うと跡がついてしまうボトムにはスプリング式のハンガーを使用。クリップハンガーよりコンパクトに収納することができます。



できるだけ服本来の姿で収納するのが形崩れを防ぐコツ。面倒くさくてもボタンを留めてハンガーに掛けるようにしているそうです。



翌日、出かける用事があるときは、コーディネートを組んでハンガーに掛け、1階にスタンバイ。この一手間で、朝の忙しい時間に「何を着て行こう」と迷わなくて済むといいます。



アクセサリーや基礎化粧品、ドライヤーなど、身支度に使うものはウォールポケットに収納。洗面所の前の壁に掛けてあるので、殺風景になりがちな白壁を素敵に飾りながら、効率よく身支度することができます。

(さいごに)

最高気温が15~20 度の日が続くようになったら、衣替えのタイミング。とはいえ、季節の変わり目は気温が変化しやすいので、一気に済ませようとせず、少しずつ進めるのがおすすめです。
衣替えはクローゼットを見直す絶好のチャンス。しまう前に着ない服を処分したり、汚れやほつれのある服をメンテナンスしたりして、次のシーズンを気持ちよく迎えましょう。

村上直子さん


整理収納アドバイザー、インテリアスタイリスト、骨格スタイルアドバイザー。「アフタヌーンティー・リビング」勤務後、結婚出産を経て、現在は装飾美術、コンサルティング、インテリア雑誌のスタイリング、雑貨販売などを行う。著書に「子どもとすっきり暮らすシンプル収納ルール(PHP 研究所)」がある。

Instagram@kikiuchireset

撮影:竹下アキコ

取材・文:鞍田恵子

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