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-心くつろぐHYGGEな時間-
こころぐ vol.13

2025.01.04

-心くつろぐHYGGEな時間- こころぐ vol.13


北欧の習慣に学ぶ、日々を心地よく
「ヒュッゲ」に暮らすためのヒント

ファッションブランド「Marisa Grace(マリサグレース)」から生まれたコラム「こころぐ」は、おかげさまで2025年1月に1周年を迎えました。読者のみなさまや取材にご協力いただいた方々に、心より感謝申し上げます。
このコラムのテーマになっているのは「ヒュッゲ」という価値観。ヒュッゲとは、幸福や心地よさを意味するデンマーク発祥の言葉ですが、感じ方は人それぞれであり、それぞれのヒュッゲがあります。
そこで、これまでの連載を振り返り、ヒュッゲを見つけるためのヒントをまとめました。はじめての方も読んだことのある方も、こころぐ時間をご堪能ください。

ヒュッゲとは


ヒュッゲ(Hygge)とは、デンマーク語で幸福や心地よさを意味する言葉です。明確な日本語訳はありませんが、物質で満たされるのではなく、人とのふれあいやリラックスした時間で満たされることを大切にした考え方です。
心地よいと感じる瞬間は人それぞれなので、ヒュッゲにはさまざまなカタチがあり、日々の暮らしの中にたくさん見つけることができます。楽しい時間や心安らぐ場所だけでなく、日常の小さな幸せに目を向けること、それもまたヒュッゲなのです。

コーヒーを飲みながらおしゃべり



第1回に訪れたのは、心地よい音楽が流れる古民家カフェ。
デンマークでは、少人数で集まることを好み、大切な人と過ごす時間を大切にします。そんなときに欠かせないのがコーヒー。温かいコーヒーを飲みながら会話を楽しむ時間は、まさにヒュッゲそのもの。
気軽にヒュッゲを楽しむなら、お気に入りのカフェで読書をするのもおすすめです。ヒュッゲは人と人とのつながりから生まれますが、ときには一人で過ごす時間も自分自身を見つめ直すいいキッカケになります。

https://marisagracestore.jp/pickup/3908/
(2024年11月営業終了。現在、移転準備中)


好きなモノに囲まれて暮らす



第2回は、アーティストの作品を中心にヴィンテージ家具、古道具、古書などを展示、販売するギャラリー&ショップに訪れました。
お気に入りのものに囲まれて過ごす時間は、なによりも自分の心を豊かにしてくれます。「自分にとって本当に必要で、愛着を持てるモノを手入れしながら大切に使う」。それが人生を豊かにする北欧の暮らしの知恵であり、ライフスタイルの基本。こうした習慣を続けているうちに、自然と心地よい空間ができ、ヒュッゲを感じることができるでしょう。

https://marisagracestore.jp/pickup/4089/

丁寧な手しごとに温もりを感じる



第3回と第4回でご紹介したのは、レトロな団地商店街にあるショップやコミュニティスペース。ここには多くのクリエイターが集まり、手しごとならではの味わいや温もりにふれることができます。
暗くて長い冬を過ごすデンマークでは、古くから家の中で手しごとを楽しむ文化が育まれてきました。母親が子どもに、祖母が孫にセーターや靴下を手編みする家庭も多いといいます。手しごとには心の豊かさをもたらす魅力があり、大切な人を想って作るものにはたくさんのヒュッゲがつまっています。

https://marisagracestore.jp/pickup/4244/
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ペットに癒されて暮らす



第5回は、ぺちゃっとつぶれた鼻やずんぐりしたボティが可愛い猫「エキゾチックショートヘア(通称エキゾ)」に会いに行きました。
誰かとヒュッゲな暮らしをするなら、相手は人間に限らずペットでも申し分ないのだそうです。「愛する猫とのんびり過せたらいつだってごきげん」。そんなふうに猫がホッと安らぐ存在なら、それもまたヒュッゲであり、どこに住んでいてもヒュッゲを見つけることができます。

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キャンドルの炎のゆらぎに癒される



第9回では、インテリアのプロに、心地よい空間づくりのヒントを教えてもらいました。
心地よい空間づくりもヒュッゲの要素のひとつ。家のなかにホッとできる場所があると、毎日家に帰るのが楽しくなりますね。そんな空間づくりに欠かせないのがキャンドル。日本ではデンマークのように日常的にキャンドルを灯すのは難しいことかもしれませんが、ときには照明を落とし、ほのかな灯りでゆったりとヒュッゲな時間を過ごしてみませんか。

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贈り物をして幸福度を上げる



第10回は、贈り物上手さんが選んだ見た目もときめく美味しい手土産をご紹介しました。
「どんな手土産が喜ばれるかな?」そんなことを考えながら選ぶと、自然と相手の笑顔が浮かんでワクワクしますよね。ヒュッゲには、癒しや喜びを与えるという意味もあるそうです。誰かを想って贈り物をすることは、じつは何より自分を幸せにすることなのかもしれません。

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あたたかなショールに包まれる



第12回でご紹介したのは、北欧から届いた「ラプアンカンクリ」のポケットショール。ブランケットやアウターとして活用する方法を教えてもらいました。
冬が長く寒さが厳しいデンマークでは、ブランケットやクッションがヒュッゲのマストアイテム。あたたかなブランケットに包まりながらソファーで丸くなると、守られているような不思議な安心感が得られますよね。安らぎを感じ、心身共にリラックスできれば、そこはもうあなたにとってヒュッゲな場所といえるでしょう。

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(さいごに)

いかがでしたか? まずは日常にある小さな幸せに目を向け、その瞬間を大切にすることがヒュッゲな暮らしの第一歩。そう心がけるだけで、暮らしの満足感が高まり、毎日が今よりも彩りに溢れたものになるのではないでしょうか。
2年目を迎えた「こころぐ」は、これからもたくさんの暮らしにまつわるモノやコトを発信していきます。みなさまの暮らしが、たくさんのヒュッゲで溢れますように。

撮影:竹下アキコ

取材・文:鞍田恵子

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